憧れの人
片付け屋
大庭十萬里さん。
と言っても、実在するわけではなく、この小説の登場人物です。
ちょうど実家の片付けを考えるようになった時、本屋さんコーナーで面陳されていたのを見つけ、タイトルに惹かれて思わず手に取ってしまったのが出会い。
そして、この本を読んで、十萬里さんかっこいい!十萬里さんみたいになりたい!と素直に思ってしまいました。
その勢いで、実家の片付けもスタートして、まだまだ戸惑うこともあるけれど、
気持ちが下がったら、この本を読んでモチベーションを保っています。
- 清算
- 木魚堂
- 豪商の館
- きれいすぎる部屋
四つのケースが登場するんだけれど、
どれも、心が片付いていく話。
ここにものすごく惹かれます。
それぞれのケースに片付け屋の十萬里さんの鋭い観察力とアドバイスで、依頼人の生活が改善していく様は本当に気持ちがいい。
フィクションなので、現実でこんなに上手くいったら苦労せんわ。という意見も多いみたいだけれど、それでもやっぱり、心の散らかりと部屋の汚さが繋がってるのは、わたしは信じているので、
たくさんヒントを貰っています。
とくに、さいごの"きれいすぎる部屋"は母のことと重ねながら読んでしまうと、涙が止まらない。わたしも十萬里さんみたいになれたらいいのに。