母の買いだめ観察をしてわかったこと
春は卒園入学のイベントもあり、亀の歩みのようにゆっくりだけれど、着実に進んではいる、実家片付け。
とは言っても、とりあえず2部屋と廊下の床が見えた。といった感じ。
前にも少し書いたけれど、
うちの汚部屋には腐敗や異臭はない。
生ゴミや食後は適切な処理がされているのが救い。
じゃあ、何が多いのかっていうと、
2大巨頭が、
- 調味料や消耗品の買いだめストック
- ダイレクトメール、納品書
今日はこの買いだめストックの話。
買ったものが、袋のまま分類されることなく、時系列で地層のように積み重なっている状態。
2部屋のうち1室はそんな状態だった。これを仕分けして➡︎使用期限切れは同意の元処分して➡︎このベラボーに沢山ある在庫をどうやって処理していこうか…という段階。
私だったらそのまま えいッ!と捨ててしまう。
けど、母曰く、いつか使うのだそうだ。
総計1000枚以上の水切りネットを??
まぁいいわ。
母に提案しているのは、
- 売るで。
- あげたら?
- 私が使うわ。
この3つ。
1は、たまにあるけど、ほとんどない。
必ず必要なものを買っています。というのが母の持論だからだ。
2もあんまり。
3は、結構すんなり進むのに気がついたので、使えそうなものは出来る限り持ち帰って使っていくようになった。
それで気がついたことは、
ほとんど使えそうなものがない。ということ。私が極端に家事や暮らしに使うものが少ないから。というのもあると思うけれど、
こんなにあるのに、洗剤とか、ラップとか、そんな感じの身近に使えそうなのがない。
よくよく観察してみると、
父が使う歯磨き粉
弟が好きだった調味料
祖父使う…
嫁いできて、まもなく同居の母が亡くなり、母は家事をしない男性3人の面倒をこれまで30年近く見てきた。
「おーい!アレ!持ってきて。」
気がつくとなくなる家族の消耗品。
それにいつでも答えられるように、という気持ちの現れがこの状況なんじゃないのかな。
母の買いだめを整理して、そんな風に思えるようになった。
自分の消耗品は後回し。だからあんまりない。
そう考えてみると、不用品の山ではなく、愛情の山に見えてくる。
ただ、母にはそのたくさんの愛情で買っておいた溢れんばかりの在庫を管理する技術はなかった。
そして幸いなことに、家がさほど小さくないから、置く場所ができてしまったんですよね。
同じ主婦としての、批判眼が強くでてしまい、母とは素直に仲良くできない私ですが、実家を片付けることで、実家の現状と向き合うことで、少しずつ母の気持ちもわかっていける、気がしています。
そして、わたしの不安もまたひとつ消えていく。そんな片付けの日々は続く。