すみれの壺

青野すみれのブログ

【子育て】違いや個性を大切にする

半年に一度、

娘がお世話になっている担任の先生と、

一対一でじっくりお話する機会があります。

先日も行ってきました。

 

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娘が周りとのトラブルなく過ごせている。というお話をしていただきました。

4歳児、自我がより一層増してきて、大体のトラブルの原因は「こうじゃなきゃいけないの!」「でもボク(私)はそうしたくないの!」という譲り合えないやりとりから始まるらしいのです。
しかし娘はそういった意見の押し付けがなく、周りとのコミュニケーションはとても円滑だというのです。
 
それを聞いて「あぁ、よかった」
シンプルにそう思いました。
これまで我が家で伝えてきた事が娘の中に身についていってるな。と感じたからです。
 
 

「こうじゃなきゃいけない」と「こうしなくてはならない」は違う。

「こうじゃなきゃいけない」は【べき思考】です。こうあるべき。こう考えるのが普通。こう振る舞うのが普通…。
そういう発言は我が家では全くしない環境にしています。そもそも文化とルーツが全く異なる3人が暮らしているのでその考えを持ち込むと成り立たないのです。(中国人・日本人・日中ハーフ)
 
反対に
「こうしなくてはならない」というのは【ルール】です。集団生活、社会生活の中ではルールがあります。ルールは守るためにある。としっかり伝えるようにしています。
大切なのは、こうするのが「普通だから」とか「一般的だから」という考えでするのではなく、単純に「ルール」だからそうするという違いです。
その違いはハッキリと明確に伝える事が大切だと感じています。
 
 

意見の押し付けはしなくても、自分の意見はしっかり持つこと。

周りの意見を柔軟に受け入れられる様に過ごしていても、自分の意見を伝えず流されるようではこれまた良くありません。
意見はいつも問いかける習慣にしています。ポイントは「待つこと」
まだまだ自分の気持ちをうまく言葉に表せない年齢です。
その場で答えは出なくても、たまに2〜3日してポッと答えが返ってくることも。
 
 

違いを認められる感覚を身につける。

娘に対して意見や感想を問いかけたときは、それに対して批判も同意もどちらもしない様にしています。
(もちろん自分も同じ考えならそう伝えます。)
ただ娘の発言に対して、
「そうなんや。お母さんはこう思ったよ」
「お父さんはもっと違ってこんな風に思うよ」
お互いの持つ意見は伝えますが、それが合っているか間違っているかのやりとりはありません。
自分と相手が違っていて当たり前。その考え方を養ってほしいからです。
 
 

以前にこんなエピソードもありました。

ある日娘が帰宅して
「今日からクラスに新しいお友達が来てん」(転園してきた子がいたのです)
 
「へぇ。どんな子なの?」
 
「うん。えっと…日本語話してたよ!」
 
 
うんうん、そうだね。それでいいよ。
と私は微笑ましく思いました。はっきり言ってこの時は、そこまで娘に考え方が浸透しているとは思っていなかったので、驚きと感動もありました。
自分と相手が違う。違って当たり前。そのハードルを小さいながらもそこまで下げることができているのと、その中で自分と相手の共通点に目を向けている。
 
大人になってその見方はきっと役に立つよ。と母は信じています。
 
 
 
そんな我が家ならではの育児スタイルを先生に話していたら、
本来は娘の様子を先生から聞くはずの懇談が、逆に先生が興味を持ってくださって、参考にしたいからもっと話してください。っていつの間にかそんな感じで、我が家の育児を講演しながら、自分の頭の中が整理できたので、今ここに書き残します。
 
 

育児論的なものは、各家族のスタイルがあるものだし、それは家族で考えるもの。

と思うので、今までブログにも書くことはやめておこうと思っていました。
私たち家族の背景は特殊かもしれません。でも異文化理解という特殊な背景だからこそ気づけた、生きやすさを感じとって頂ければ幸いです。
私自身も日本人として日本でずっと暮らしてきて、自分という個性をなぜかある程度隠して無難に過ごすのが一番いい。という感覚が今もどこかに習慣として残っています。
それはやはり子供の頃から身についた「みんなと同じがよい」とされる日本ならではの文化からではないかと思います。
 
 

だけど勿体無い。

個性は誰でもどこの国の人でも一人一人あるはずですし、社会にでてその個性がいかに武器になるかを感じている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、集団生活で周りに合わせて過ごす習慣を身につける事は大切で欠かせません。ただその中で、いかに自分の個性、意見を見失わない環境にしてあげられるか。なんじゃないかと思います。
 
 
長文になりました。ありがとうございました。
 
 
 

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